年収2億から学ぶ!ロジカル・シンキングのスピードを高める方法
今日も「夢をかなえる洗脳力」から。
■「IQが高い」とは、パラレルに思考できること
IQを高める方法(日記)をカンタンにおさらい。
そもそも「IQが高い」ってどういう状態?同時進行で複数のものごとを考える能力。すなわちパラレルに思考できる能力こそが、「IQ高いやつ」の特徴とのことでした。では、パラレルに思考できる能力を鍛えるには、どんな方法が有効か?と、その前に、ロジカル・シンキングのスピードを高める方法について触れてみたいと思います。
■筋トレのように過負荷な状態を与える
筋トレの考え方で「オーバーロード(過負荷)の原則」というのがあります。自分ができることよりも大きな負荷を与えることで、筋肉は鍛えられる。筋肉が破壊され再生成されて、次は、その負荷に耐えられるようになる。結果、筋肉は成長しているというシナリオです。この超回復のシナリオを思考訓練に応用してみます。
■5秒で考えて、1分で説明する
会社でロジカル・シンキングの研修を受講する機会がありました。講師の先生は年収2億(!)の超スゴ腕コンサルの方。
スゴ腕氏の研修方法は、結構、単純です。まず戦略論に関するテキストを読ませて、それに関する質問を繰り返すというもの。しかし特徴的なのが、与えられる時間が極端に短いこと。
「今の戦略論を自社に当てはめて、1分で説明して下さい」
「はい次の方、なぜ今の説明が成り立つのか。1分で説明して下さい」
「次の方、前の方の説明の矛盾点について1分で説明して下さい」
しかも説明までに考えをまとめる時間は、わずか5秒(!)。5秒で考えて、1分で説明する。この繰り返しなのです。
■単純化して、ルールに沿って、一直線に考える
当初は右往左往して、目を白黒させるだけの5秒間が、研修も終盤になると、少しはサマになってくるのが分かります。「どう考えるか」について、脳味噌の中の思考回路が整理されるからだと思います。いわば、下町のグチャグチャした未整備の道路のような思考回路から、バイパスを通って一気に答えを導き出す思考に生まれ変わるのです。つまり、考える項目を単純化して、一本道にして、余計なことは考えない。「単純化して一直線」。相撲の電車道のように、脇目もふらずに一本道で考える。これで相当、時間は圧縮できます。
そんな過負荷な環境下で、9時から17時まで過ごすと脳内ドーパミンが出てくるのが分かります。脳が活性化されてくるワケです。それは私が勝手に勘違いしてるだけじゃなくて、ふだんロジカル・シンキングなんかに縁遠いオジさん世代も同様のご意見でした。だからこそ、「過負荷な環境で」「単純化して、ルールに沿って、一直線に考える」という方法は、汎用性も高く、鍛錬の方法としては有効だろうと思うワケです。
■でも、しょせんは一案件のスピード化なんだよね
「考えるべき項目を整理すべきことで思考を単純化して、一直線に考えることで思考そのもののスピードを高める」
たしかに、この方法は、ことスピードを高めるという点では有効です。単純な、重り上げ下げ筋トレが好きなアメリカ人にはウケがいい方法だと思います。しかし、「同時進行で・複数のものごとを考える」思考法とは少し違うように思います。
ここでちょっとメリ・デメ整理してみます。
「単純化して、一直線」な考え方のメリットは、短い時間でひとつの答えを導き出すことができる点。
しかし、デメリットとしては、全体にかかる時間の圧縮には、必ずしも有効ではない点 が考えられます。
つまり、ひとつの思考中にひとつの項目しか検討できないため、複数のことを検討しようと思ったら、
- 「ひとつの思考にかかる時間」×「検討すべき項目」=全体にかかる時間
ということになって、結局はたいした時間短縮にはならないという点です。さらには、個別に課題を検討するために、すべての課題が検討し終わった時点で、全体を調整する時間が(=コーディネートにあてる時間が)必要となります。
たえるならば、個別の議論はサクサク進んでた会議でも、検討課題が多いとそれだけで時間はかかるし、ましてや全体の調整に難航するという、ありがちなワナに陥るわけです。
■理想は「複数を・同時進行で」考える
では、全体を俯瞰しつつ、個別の案件について「複数を・同時進行で」考えるような、そんな夢のような思考法はないもんだろうか?
次回は、「複数を・同時進行で」考える思考法について、すなわちスパイラルな思考法について考えてみたいと思います。
思考法を鍛えるのも、中小企業診断士の大事な勉強ですね。ミッチェルでした(´∀`)ノ
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