[レベルアップ] IQを飛躍的に高める目からウロコの思考訓練法

mitchell_desu2007-05-31



まいど!ミッチェルです(´∀`)ノ
今日も脳機能学者の苫米地英人氏による著書、「夢をかなえる洗脳力」から。

そもそも「IQが高い」ってどういう状態?同時進行で複数のものごとを考える能力。すなわちパラレルに思考できる能力こそが、「IQ高いやつ」の特徴みたいです。
では、パラレルに思考できる能力を鍛えるには、どんな方法が有効か?今日はパラレル思考の訓練法についてネタバレしない範囲で考えてみたいと思います。

■パラレル思考を鍛えるには

まずは結論から。パラレルに思考するには、「抽象度を高めること」、「共感覚を鍛えること」の2つが大切です。ひらたく言えば、

・抽象度を高める: ものごとを具体的に細かいミクロな視点で見るのではなく、マクロで抽象的な視点で捉えること


共感覚を鍛える: 自分の五感で感じられるくらいリアルに物事をイメージする

ということです。あ、分かりづらいですよね(笑)。
それぞれをもう少し突っ込んで考えていきましょう。

■抽象度を上げる: マクロで抽象的な視点で捉える

・抽象度を高める: ものごとを具体的に細かいミクロな視点で見るのではなく、マクロで抽象的な視点で捉えること

「抽象」の反対は「具体」です。だから「抽象度を上げる」とは、「具体性を下げる」こと。上下で考えると、上に行くほど抽象度が上がり、下に行くほど具体性が上がることになります。
パソコンのフォルダ(ディレクトリ)のような階層になっていると考えるとわかりやすいと思います。フォルダを深く掘り下げていくほど具体性が上がり、抽象度は下がる。逆もまたしかり。たとえば「六本木」は「港区」に含まれますから、「港区」というフォルダの中に「六本木」というフォルダが入っていることになります。つまり、「日本国」>「東京」>「港区」>「六本木」といった順で、抽象度は左に行くほど高くなります。
だから、ここでいう抽象度を上げて考えろとは、「六本木」か「赤坂」か、といった高さの視点にとどまってしまうと、「六本木」vs「赤坂」問題は、ある種のトレードオフになってします。しかし、ひとつ抽象度を上げると、「なんだどっちも港区じゃん」と一気に解決します。

この話を一般化すると、こんなことが言えます。どうしても相容れないと思われる二つの現象でも、必ずその二つを包含する事象が存在する。だから、一見してトレードオフの関係にあることがらであっても、抽象度を上げること、マクロな視点で捉えることで、それらを含めて説明できるポイントが見つかる。相反する事象を二者択一のトレードオフとしてみるのではなく、その背後にある共通の現象を導き出せるかどうかが問題解決能力である。

「二つの相対する事柄」としてみるのではなく、「二つはひとつ」として見えるところまで抽象度を高める。それができれば、いくら複雑なことがらであっても「要はこういうことでしょ」とザックリとまとめ上げることができるワケで、その能力こそが「頭がいい」の本質である。

「頭がいい」「IQが高い」とは、一瞬のうちに同時に多くのことを考えることができる能力のことであり、「二つはひとつ」として見えるところまで抽象度を高めることで可能にある。こうした能力を高めると、提示された個別の情報よりもたくさんの情報を見ることができる。今まで目の前15cmのとこでグラフを睨んでた視点から、一気に上空に飛び立ち、鳥の眼でアスカの地上絵の全体像を眺めるような視点で思考できるワケですね。

また、株式会社HRインスティテュートの野口 吉昭さんは、コンサルタントの「現場力」 の中で、全体把握感について、こんな表現で説明しています(P80)。

  • 大事なのは「幽体離脱」という感覚。会議全体を上から見るという感じだ。
  • ここでも「高く広く深く」という考え方が大事だ。
  • 会議の際には目先のことに集中しつつも、それを俯瞰する必要もあり、つねに頭を休みなく働かせる必要がある。

つまりコンサルティングとは、高所の視点から物事を大きく把握しつつ、かつ、その説明をきわめてロジカルに行うことだと整理できます。中小企業診断士にとっても大事な能力ですね。

さて、抽象度を高めることで複数の課題を包含的に見ることができました。「二つはひとつ」として複合的に考察することができました。しかしここで、こんな反論が予想されます。
「ガッツリと大きくつかむには向いてるかもだけど、それって中身スカスカのモレまくりな思考とちがうの?」。
これを回避するには、中身が詰まった濃い思考ができればいいワケですよね?次に、そのコツについて考えてみます。

共感覚を鍛える:物事をリアルに濃くイメージする

共感覚を鍛える: 自分の五感で感じられるくらいリアルに物事をイメージする

ただ頭の中でイメージするだけじゃなくて、人間の五感を使って全身全霊でイメージしましょうというのがコツです。これなら濃い思考ができますね。
とても難しいような印象ありますが、似たような経験はみなさん毎日3回はやってると思います。それは食事です。「甘辛い」なんて表現がありますが、人の味覚は甘さと辛さを同時に感知することができますし、さらには、匂いや色合い暖かさも同時に楽しむことができる。加えて、同時に会話を楽しむことも、なんの苦労もなくやってます。このとき人は、自然になんの無理もなく五感をフル動員してます。それも毎日3回も。

だったらなんで、考えるときだけは思考だけに限定して、他の感覚を使わないんですか?という話です。
ちょっと考え方を変えて、「食事をするように感じる、考える」をやれたらいいわけですよね。すると、考えるべき対象を、「難しい漢字やカタカナ経営用語」ではなく、色や味や暖かさに置き換えることが重要だと分かります。「難しい漢字やカタカナ経営用語」では無理でも、「食事する感じで」ならやれそうな気がしませんか?

この人間の感覚をフルに同時に使ってリアルに物事をイメージすること。これが「共感覚」です。
共感覚とは、ある現象を音や文字だけでなく、味や温度や匂いを用いて、あらゆる感覚をミックスさせて理解することです。具体的には、「木」といった具体的なものの記憶を呼び戻し、その画像(視覚)だけでなく、味や音や暖かさや食感などをイメージする。さらには、「味を色で表現」したり、「暖かさを音で表現」したりすることで、これらの感覚はさらに磨かれます。最初はゆっくりで構わないから、時間をかけて丁寧にイメージしてみる。次に、これらの色や音や味を同時に発生させるようにする。「木」を考えたら1秒で複数の感覚を同時に発生させるのがコツ。

整理してみます。

  1. 具体的なものの記憶を呼び戻す
  2. 画像や味や音や暖かさなどもイメージしてみる
  3. 味を音で、暖かさを色で表現してみることで、感覚をクロスさせる←これ重要
  4. これらのイメージを1秒で同時に発生させるようにしてみる

どうですか。イケそうですか?ギブアップですか?ゆっくり丁寧に始めたらどうでしょうか。好きなメシでチャレンジしたらなかなか楽しかったですよ。そして徐々に、「自由」や「平和」や「管理会計」など抽象的なものにも応用してみる。
マインドマップは、抽象的なことがらを線で結びつけ、色をつけていきます。ここにイメージした音や温度を書き加えれば、よいトレーニングになるかも知れませんね。

■まとめ:IQを飛躍的に高める目からウロコの思考訓練法

・「IQが高い」ってどういう状態?複数のものごとを同時進行で考える能力。すなわちパラレルに思考できる能力こそが「IQ高いやつ」の特徴です。
・「複数を・同時進行で」考えるためには、「抽象度を高めること」、「共感覚を鍛えること」の2つが大切です。
・本書を参考に「抽象度を高め」、「共感覚を鍛え」てパラレル思考を向上させ、IQを飛躍的に高めましょう。


ここではザックリと考え方について触れました。具体的な訓練方法については本書をご参照下さい。また、わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる も、すごくユニークで具体的な解説なので、イメージをつかむにはピッタリですよ。参考にされてはどうでしょうか。

  • ■ 遊び1 : 好きな女の子のことを考える
  • ■ 遊び2 : 自分を上から見る

夜のイメトレなら東日本代表レベル。ミッチェルでした(´∀`)ノ
※西にはまだまだ怪物がいるらしい・・・。
(おわり)

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