超カンタン!読むだけ勉強法

まいど!ミッチェルです(´∀`)ノ
中小企業診断士の1次試験、申し込みの期限が6/4にせまりました。
私の友達に、6月から勉強を始めて、たった2ヶ月の独学で合格されたスゴい人がいます。このスゴい人 ≪2ヶ月クン≫ の勉強法を、「2ヶ月勉強法」としてご紹介します。
また、比較対象のため2年かかった私を 【二年くん】 として登場させ、互いの方法論のコントラストを明確にします。あなたの勉強ペースを惑わさない程度に、ご覧下さい。
「今年の受験はあきらめようかな」と考えてるアナタ!方法さえ工夫すれば、まだ間に合いますよ!!!

■登場人物

・≪2ヶ月クン≫=2ヶ月の勉強で合格したスゴい人。 *1
・【二年くん】 =合格まで2年かかった普通の人。

本日ご紹介するのは、「超カンタン!読むだけ勉強法」。

■超カンタン!読むだけ勉強法

・ ≪2ヶ月クン≫ は、書かずに読む。読むだけ勉強法。
・ 【二年くん】 は、ノートや裏紙にひたすら書いて覚えた

≪2ヶ月クン≫ の勉強は、書かずに読む。読むだけ勉強法が基本です。

もちろん「キャッシュフロー計算書」など手で覚えるタイプの問題については手を使いましたが、基本はテキストを読むだけ。しかも ≪2ヶ月クン≫ の恐ろしいところは、そのテキストに下線やマーカーの汚れが一切ないところ。付箋もほぼ皆無で、ときたまページの端っこが三角に折れてる程度。本人曰く「高く転売できなくなるから、本は汚さない」とのこと。これは正直なとこマネできないと思いました><
ただし、 【二年くん】 にもマネできる点があるとしたら、「どう考え/何を使って/どこを中心に/どうアプローチして」読んだのか。そこを考えてみます。

■どう考え: サブノートは限定的に

サブノートに関する ≪2ヶ月クン≫ の考え方は、こんな感じです。

・「試験範囲を終わらせるために、読むので精一杯だった」
・「ロジックツリーやサブノートを書いている時間に費やすぐらいなら、その時間を使って読む」

まっ、消去法的な理由だとはいえ、それで合格できるなら、それに越したことはありませんよね。
ただし、どうしてもサブノートを作らないと、それが気がかりで勉強に身が入らないという方がいたら、限定的に導入することをオススメします。効果的なサブノートについては、あらためて整理するつもりです。

■何を使って: ≪2ヶ月クン≫ が使った問題集・参考書を一挙公開!

○問題集

  1. TAC一次試験過去問題集2006(2003〜2005年の問題を収録)
  2. TACスピード問題集(下)−苦手科目用
  3. 山根式中小企業診断士試験図解式・選択式チェック問題集〈2〉経営情報システム/経済学・経済政策/財務・会計

○参考書

  1. TACスピードテキスト2002&2003(全科目)−実質これがメイン。2次対策でも使った
  2. TACポケットテキスト(上/下)
  3. TACオプションゼミ−7科目セットDVD版
  4. 中小企業白書・施策総覧クイックマスター―中小企業診断士試験対策

○模試

TAC模試

なるほどTAC派だったんですね。
またこのリストを見ると、「なんだ2ヶ月なのに結構やってんじゃん」という印象を持ちました。つまり ≪2ヶ月クン≫ は2ヶ月という短期間ながら、これだけの量をこなす(事務)処理能力も備えていたことが確認できます。ただしここで単純に考えると、「やっぱ速読とかできた方が有利だな。今年はあきらめて、じっくり速読を学んでから勉強しよう」と思うかもしれません。しかしその考えはナンセンスです。理由は、速読は診断士の勉強に役に立たないからです。

その根拠を「夢をかなえる洗脳力」ではこう説明してます(要約)。

資格試験等には速読は向かない。理由は、知らない単語は頭に入ってこないから。

だから、「1ページを早く読む」という妄想は捨てて、「読むページ数を絞り込む」という発想に切り換えて下さい。*2では、どう絞り込んで、どう学習するのか?を考えてみます。

■どこを中心に: 間違えたところを中心に読む

「どこを中心に読むか」について。問題を解く→分からないとこを参考書で確認の順は、過去のエントリー「まずは過去問から!」を参照して下さい。←これ重要

・過去問を経験することで自分のセンサー機能を高める。
・高いセンサー機能でテキストを読むと、重要なポイントが自然と飛び込んでくる。

■どうアプローチして: 「パラシュート勉強法でアプローチ」

パラシュート学習法とは、野口 悠紀雄さんが 「超」勉強法 の中で提唱した勉強法です。*3

「超」勉強法 (講談社文庫)

「超」勉強法 (講談社文庫)

学習は基礎から順をおって進まなければならないと、一般に考えられている。しかし、基礎は、退屈である。退屈なことを繰り返していると、勉強が嫌になる。目的の地点まで飛行機で連れてきてもらって、パラシュートで降下したほうがよい場合も多い。

では、どの地点に降下すればいいんだろう?それはズバリ!「自分が間違った地点」です。自分の弱みを見つけたら、参考書の該当部にピンポイントで降りて、その周辺を重点的に読み返す。自分が腑に落ちるまで読み返して、間違えた問題を理解する。これがパラシュート勉強法の極意です。

「なんで間違ったとこを勉強するのさ?」という問いには、私ならこう答えます。「1時間あたりの得点貢献度が高いから」と。

経済学で「限界効用」という言葉がでてきたと思います。この場合の「限界●●」とは、「もう限界だ〜」の限界じゃなくて、「いち単位あたりの●●の増加分」という意味。だから限界利益とは、「売上が1増えたときの、利益の増加分」という意味。この考え方を勉強にも応用して、時間あたりの得点貢献度を考えて勉強しましょう。ベタな言い方をすれば、「次の1時間をどう使ったら、本番で得点を増やせるの?」と考えましょう。←これ重要

自分の得意科目で、「目をつぶっても正解を選べる」なんて問題に1時間を費やしても、やろうがやるまいが本番での得点は同じですよね。一方で、自分が苦手で「常にこれ系の問題は0点なんだよね」という問題に1時間を費やした場合、これを得点源に変えることができれば本番での得点は上がる。

「合格のコツってなんですか?」Atauさんも言われてたように、要は苦手を克服することが合格への近道なワケですよ。だから、「まず問題を解いて、自分の苦手を発見する」→「苦手の場所にパラシュートで降下して、その周辺を読むことで苦手を克服する」→「本番での得点貢献が高い1時間の使い方になる」ということです。

でる単」って英単語本をご存知ですか?「でる単」以前の英単語本って、辞書みたいにAからアルファベット順に並んでいたそうです。だからみんなAから始まる単語は強いのに、WとかYとかから始まる単語は弱かった。それをアルファベット順でなく、頻出度(得点貢献度)順に並べ替えたのが「でる単」。診断士試験も同様で、テキストを頭から読むなんて、(ほとんどの場合)ナンセンスですよ。

しかし、診断士用のテキストでは頻出度順には作れないから、得点貢献度順に並べ替えて、そこを重点的に学習しましょう。そのために、自分の苦手へパラシュート降下しましょうというご提案です。*4

■「読むだけ勉強法」まとめ

ただ読むだけ はマネできませんが、「どう考え/何を使って/どこを中心に/どうアプローチして」読むかについてはマネできそうです。具体的には、

  1. サブノート作らず
  2. 上で紹介した教材を使って
  3. 間違えたとこを中心に
  4. パラシュート的にアプローチして

読むだけ。以外とシンプル。
でも、「読むだけで合格できりゃ無理ね〜よ」と思うオデみたいにフツーの方っていますよね。

次回はそんな方むけに、「記憶力を増すための2つの工夫」について書いてみたいと思います。


昨日、おとんが「ボケないための本」を買ってきた。今日、また買ってきた…。そんな遺伝子を継ぐミッチェルでした_| ̄|○
(つづく)

*1:最後にご紹介させてもらいます。

*2:正確には、2度目を読むべきページを絞り込むと考えて下さい。一度目の通読は残念ながら必要です。

*3:野口 悠紀雄さんはミッチェルにとってのカリスマです。ほぼすべて拝読させて頂いてます。

*4:同じ経済学から、パレートの法則で説明することも可能ですね。