ラクをしないと成果は出ない

ラクをしないと成果は出ない

■打率2割な読後感。

私の気づきは100個中20個。打率2割。
これが多いか少ないは議論の余地ありますが、その評価は読み手であるあなたにお任せします。

■以下、本文からのコピペと自分の意見をミックスで。

  • 3 自分にできないことをしている人を、素朴に尊敬する

○陥りやすいミス2つ
・嫉妬すること
・「性格」と「能力」といった違う指標で比較して安心する

成功している企画は、良いと思われる100個を着実に行っている。
スゴい人とは、成功のための100のうち、自分が足りないパーツを埋めてくれる存在だと考える。「素朴に」尊敬しよう。

  • 10 全体像と個別の処方箋を混同しない

世の中の流れとは別に、「自分はどうしたいのか?」を考え、「そのためにどうするのか?」を実行せよ!
人生は自分のもの。誰かとか格差社会なんてどうでもいい。
問題は、自分が目指すべきGOALに向かって進んでいるか否か。アウトプットを出しているかどうか。

  • 11 「つまらない」と思ったら、できるだけ早く撤退する

「何かを残しておきたい」あるいは「これだけはやっておきたい」というものを、やるかやらないか。人の価値は、そこにあるのではないでしょうか。
そこで、自分の中の優先順位をたえず更新し、順位が高いことに集中しなければ、何ひとつやり遂げることはできません。
このとき注意したいのは、「つまらないことをやめる」というのと、「もう歳だから新しいことにチャレンジしない」という話はまるで違うということ。
波瀾万丈な人生だからドラマになる。

  • 21 いざという集まりには万難を排して参加する

フリーでやっている人がネットワークを作ると、スタバに30分だけ集まって打ち合わせをして解散する。こんな機会が多い。
そこで、「いざ鎌倉」とか「いざ会議」となったとき、万難を排して参加できないとフリーではいられない。

  • 24 会いたい人にはできるだけ向こうから望んで会ってもらうように仕向ける

学生であれば、会社の方から自分を採用したがるようなエントリーシートを書いて、「この人に会いたい、続きを知りたい」と面接官に思わせなければならない。
自分が具体的にどんな人物か、どう役立つのかを相手に伝わるように書くこと。そして詳細は、「会ってから」という含みを持たせるのがコツ。

  • 28 期待値を下げる

80点を最短の時間で仕上げること。これが仕事のコツだ。

  • 34 自爆しない

○自爆の法則には三つある
1.嫌なことに2つ以上の理由をつける→もっとも嫌な理由1つだけにしておく。ならば、相手も判断がラクになる。
2.自分にできないこtを、できるお言ってしまう。
3.自分にできないことを、他人のせいにしてしまう。
自分の癖を理解しておいて、自分を変えよう。人を変えるよりもずっと楽だから。

  • 35 NGな人には説明しない。NGな人とはモメない

説明すればするほど、立場が弱くなるのが普通。
「議論というものは、およそ理由を尋ねた方が勝ち」−ソクラテス

  • 38 三日かかることは一日でやる

仕事の合理化を考えるときのコツ。
3日のリードタイムがある仕事であれば、「もし納期が明日だったら、どんなアウトプットに仕上げなければならないか」と考える。
最低ラインを常に意識する。これによって、無駄が省けるし、納期遅れも発生しずらくなる。
コツは、全体を圧縮するより、大事なものに絞り込むこと。

  • 48 「やりたいこと」を周囲に話しておく

ただし、誰かのバックアップを期待するからには、自分が心の底から真剣にやりたいと思っていることはもちろん、力添えをしてくれる人の厚意にこたえる価値のある「夢」であるべきです。
力を貸してくれる人は、必ず隣の席にいる。ただし、簡単なことは人に頼むな。人をも巻き込める「夢」をこそ、人に伝えておこう。

  • 52 「なるほど」と思ったことは、二四時間以内に「やる」メドをつける

創造的な人ほど、素直に人の真似をします。逆に言うと、クリエイティビティに鈍感な人ほど、真似をしません。
「いつか」という言葉は禁句。

  • 54 「何をしないか」を明確にしてゆく

TO-DOリスト(TDリスト)と同時に、NOT-TO-DOリスト(NTDリスト)を作成する。

  • 58 問題を見つけたら、必ず即日解決の糸口を見つけておく

いきなり解決しなくても、その日のうちに解決に向けた小さな一歩を踏み出せるかどうかが、成功するかどうかの分かれ目です。なぜなら、「即やる」というのは、大勢からぬきんでるためのもっとも確実な方法だからです。誰もやってないときにアクションを起こした人が成功するというのは、今も昔も変わらない世の理なのです。

  • 68 毎日仕事が終わったら、机の上と周辺を完全にリセットする

乱雑な場所から、新たな発想は生まれない。

  • 71 会議は一企画につき二度だけで終える

会議の理想型とは、二回で結論が出ることだと私は思います。
一回目は、企画を絞り、どの企画にゴーサインを出すかを決める会議。
二回目は、それが具体化したものを最終形にするために軌道修正する会議。

オーダーメイドの服を作るのと同じだと考えればよいでしょう。まず注文して、どんなデザインにするか決めるのが一回。仮縫いしたものをフィッティングし、細かな調整をするのが一回。あとは仕上がった服を受け取るだけです。会議においても、これが理想だと知っておいた方がいいでしょう。会議とは、企画を練って絞ったり、どう調整するかを決める場です。これはすなわち、担当者がプロとして意見を言い、ほかの関係ないセクションの人はそのプロ性を尊重しつつ顧客側、つまり素人として意見を述べ、ボスなり上司なりが最終結論を出すというのがあらまほしい姿。

  • 81 ノウハウはどんどん公開する

自分初のマニュアルを作ろう。
理由は、自分初のマニュアルやフローを作った人が一番、その件に関して詳しいオーソリティーになれる。
そのため、その案件に関しての政治力が高まる。いわば自分が周囲をコントロールする立場になれる。
だから、マニュアルやフローを一番最初に作るようにする。

  • 83 「本格的に勉強したい」分野の仕事を引き受ける

自分の好きな仕事が何なのか?よく分からないとき、とりあえず興味を持った本を数冊買い込んでみるのもひとつの手。
興奮して一気に読んでしまうのか、手つかずのまま放置されてるのか。読書の進捗から自分の興味を計ってみるという手もある。

  • 85 数値目標とその根拠を明白にもつ

プロになるには、そのことに一万時間を費やすべき。
1日に3時間×365日=1,095時間。これを10年続ければプロの域といえる。
逆に言えば、10年間興味を持ち続けられることでなければプロの域に達するのは難しいとも言えるわけで、だから「自分の10年を何に費やそう」と考えることが大事。

  • 87 「新鮮でおもしろいこと」は三〇秒で説明する

根拠は2つ。
1つめに、新しくて面白いアイデアとは、既存のことを3つ組み合わせてできていることが多い。したがって、最も短い説明でも10秒×3=30秒必要。
仕事の話はバトンリレーの性質があり、自分の提案も先方の上司にまで伝わらなくては、実際の進行はおぼつかない。そのため、伝言ゲームが容易になるように30秒で説明するのが有効。

  • 90 「必要でないこと」は極力やらない

勤勉で、顧客のためにすべて要求を受けてしまった場合、最後は自分がパンクして全員に迷惑を掛けてしまう。
そこで、自分のキャパシティーを常に把握しつつ「ここまでなら飲めます」と、線引きをする方がお互いのためになる。

■全体を通しての感想

本書では、「ここを目指すべきじゃね?」とGOALを示してくれる。それは確かにありがたい。しかし、「どうやって?」とhowの議論にまで踏み込んではいない。
たしかに、howの議論については自分の置かれた立場やGOALまでの距離といった個別具体的な制約条件がそれぞれ異なるために、一般論を述べてもたいして役には立たないといえる。しかし、ひたすら「NGな人には説明しない。NGな人とはモメない」とか「NG上司に煩わされない」と言われたところで、「それができたら苦労ないよね」と苦笑せざるを得ない。

そこで、自分自身への課題として考えてみる。
「交渉する」こと。結局は、交渉力が大事なんじゃないかと思った。NGな人、NGな上司に対して、ため込むでなく、愚痴るでなく、キッチリと交渉することが大事だなと思った。

友達から恋人にもってくためには、どっかでエイヤと綿密に練られた交渉を仕掛ける必要があるわけで、それと同様に、自分の職場を自分にとって心地よいものにしてやるための交渉、どっかで仕掛ける必要あるよな。
自戒を込めて。。。

ラクをしないと成果は出ない

ラクをしないと成果は出ない

10点満点中3点。