ハッカーと画家
私が言いたいのは、すごくシンプルなこと。
この本を買おうか迷ってる人は、この文章を読んで決めたらいいよ。
●Paul Graham:知っておきたかったこと--- What You'll Wish You'd Known
http://practical-scheme.net/trans/hs-j.html
こんど高校で講演することになったと言ったら、ぼくの友達はみんな興味を持って尋ねてきた。高校生に向かってどんな話をするんだい。だからぼくは逆に聞き返したんだ。君が高校生の時に、誰かがこのことを教えていてくれたらなぁ、と思うことってあるかい。そう聞くと、みんな自分のことを語りはじめたんだけれど、だいたい誰も同じようなことを思っていたんだ。そこで今日は、ぼくらがみんな、誰かに教えてもらいたかったなあと思っていることを話そうと思う。
この記事は、あなたがポール・グレアムを読むべきかどうかのリトマス試験紙になるだろう。
もう「ハッカーと画家」を読んだ人は、この文章を読んだらいいよ。
●シリコンバレーをはるかに超える、世界一のイノベーション都市を、日本に作る方法 - 分裂勘違い君劇場
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080319/1205929244
そもそも、アメリカの中でも、シリコンバレーというのはかなり特殊な土地だ。
アメリカ人全てがシリコンバレー精神を持ち合わせているわけではない。
シリコンバレー以外のアメリカは、もっと保守的で、日本ほどでないにしろ既得権益層が牛耳っている、風通しの悪い階級社会だ。
シリコンバレーの風通しのよさと、どんな人にも分け隔て無く平等にチャンスが与えられる公平さと、新しい物をどんどん生み出そうという自由と活力に満ちた空気は、アメリカ人気質というより、シリコンバレー気質なのだ。
それに、アメリカのシリコンバレーを形作っているのは、アメリカ人だけではない。
中国人、インド人、ヨーロッパ人など、さまざまな国の人材がシリコンバレーを形作っている。
シリコンバレーはアメリカというより、もっと異質の、イノベーションを生み出すことに特化した特殊な国際都市という側面があるのだ。
だから、既得権益で固められた旧態依然とした社会構造を持つ日本であっても、シリコンバレーと同じようなイノベーション文化を持つ都市を造れてもおかしくはないのではないか。
ポール・グレアムみたいに、なんか一言書きたくなる、なんかやってみたくなるブログが日本語でも読めるってことを知るんじゃないかな。
◎あわせて読みたい
・らいおんの隠れ家 - ポール・グレアム「シリコンバレーが出来るには」
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 単行本
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