前回は、ちょっと寄り道して ≪2ヶ月クン≫ がやってなかったサブノートについて触れてみました。
話をもとに戻して、今日は「2ヶ月勉強法」のハイライトをご紹介します!

■得点戦略と学習法

・33+33=66の得点戦略
・「○△×の3段階評価と、その対処法」
・「パラシュート的な学習」

■「33+33の得点戦略」

全体的に、みんな真面目すぎるので時間が多くかかる。あくまで100点を狙おうとして、間違いの許容範囲の中で60点を取ろうとすることだ。
私は違う。5択で1問に決め付けるのは全体の1/3でいい。残りの2/3には、5択で2問に絞り込む能力があればいい。これで期待値の合計額は66%になる(33%+66%×50%=66%)。
2問に絞り込む能力は、その問題独特の消去法の使い方を鍛えることで、短期間で鍛えることができる。「見当違いを排除する能力」こそが合否のカギである。


・ただし、彼のユニークな点が、「33+33の得点戦略」である。一般に日本人は、ややストイックすぎで完ぺき主義の逆機能が働いてるかも知れないと感じた。
確かに、06年の「情報システム」や「運営管理」などは、この方法で十分に合格点を上回れたかと思う。
結果論であるが、この2科目については大幅に投下する時間を圧縮できたはずである。

■「間違えには2種類ある」

私は、問題を解くとき2つの解答法を用いる。
1つは、通常みながやってる方法。5択で1問に決め付ける解答。2つ目は、5択で2問に絞り込む解答である。
その対処法の如何によって、得点UPにつながると考えている。具体的には・・・

■「○△×の3段階評価と、その対処法」

?5択で1問に決め付けた=正解。これはほとんど正解する。決め付けるだけの根拠があるから。
?5択で2問に絞り込む=どちらかが正解。これは上記の理由から「アリ」とみなす。本番では平均で5割は当たるだろう。
?5択で2問に絞り込む=どちらも間違い。ここを重点的に復習する。これが自分の弱点だ。パラシュート的な学習が求められる。

■「パラシュート的な学習」

自分の弱みを見つけたら、参考書の該当部にピンポイントで降りて、その周辺を重点的に読み返す。
自分が腑に落ちるまで読み返して、間違えた問題を理解する。


・さらに、この一見して荒唐無稽な手法が理論にまで昇華されるのか?それは、その後の対処法がセットになってるからである。
その対処法こそが、?.「○△×の3段階評価と、その対処法」である。○か×かというステロタイプな二元論に陥るのでなく、それを三段階で評価し、特に×について重点的に制覇する。
この「問題を偏執的にまで克服する」という思考は、成績優秀者のコンピテンシーモデルであると、以前の日記で述べた。
彼が特異な点は、「問題=間違い」でなく、「問題=×(△でない)」という風に、さらに絞り込んだ点にある。


「資源が限られているなら、選択と集中」という原理原則は誰でも理解できる。「資源=時間」と乱暴に置き換えた場合、「時間の選択と集中」が必要だ。
しかし、この原理原則をアクションプランにまで落とし込んだ点こそが、彼の特殊な結果を導き出した、特異な方法論である。私はそう感じた。

■ご注意:投資は自己責任で

≪2ヶ月クン≫ は、こんな言葉を強調してました。
「すべての自己啓発本や勉強本は、モチベーションの持ち方に関するノウハウに集約される。だから、どの方法を採用するかを決めて、その方法を信じて、自分を信じて、継続することが大切」。

あたりまえのことですが、あなたの時間はあなたのものです。どんな手法を信じて、どれだけの時間をそこに投下し、どれだけのリターンを期待するのか?それは、あなたの責任のもと、あなたの判断で行ってくださいね。

ただし次のことは言えるのでは?と思っています。それは、「不利な人間、持たざる人間は、積極的にリスクを取らなければ金持ちと同額のリターンは期待できない」というあたり前のことです。開始時のスペックが低かったり、勉強時間に余裕がなかったり、勉強のノウハウを確立してなかったりと不利な条件下にある方は、有利な方とは違う方法が求められるかと思います。

自分と合格との差を、どれだけの時間で埋めるのか?その差を起点として、それを埋めるために投下できる時間を算出し、その制約条件内で実行可能な方法論を選択する。・・・言葉に落とすとベタなんですが、そうしたリスク操作が求められるのかと思いますです。これは意思決定です。あなたのWILLです。自分の栄光をつかむために、あなたのWILLをもってして、迷いなき意思決定をしてやってあげて下さい。自分のWILLで選択した自分の方法で、自分の栄冠をつかもう!!!

【二年くん】こと、ミッチェルでした
(おしまい)