この答案で合格だ!人事組織2次

mitchell_desu2006-12-15


むろん想像の域を出ませんが、私は事例1が良かったから合格したんじゃないかと思っています。 消去法で考えてみても、残りの3事例が上位20%に入る出来栄えだったとは思えません。(おしっこ事件しかり、CF計算書しかり、テレ○ラ想起しかりです)

積極的に考えて「アイデアは良かったはず。日本語になってたか自信ない」と思ってました。 残り30分弱のときに、ひらめいちゃったんです。 で、そこから全部消しゴムで消して、書き直したんです。 だから、与件を参照するヒマもなく、整理してから書くでもなく、ひたすら思いつくまま答案用紙にダッシュ書きしてました。

私的には興味深いご提案ができたと自負しております。よろしかったらご一読下さい(´∀`)ノ
解答ロジック(注釈)は、別の日記にまとめましたです。

▽問題はコチラから(たぶん期間限定)

■試験中盤のできごと

開始の合図から40分が過ぎても、まだ解答用紙は白紙だった・・・。

■第1問 子会社であることの強みと弱み

a)強み

A社の強みは、
1.親会社との取引が全体の約40%を占め、安定した売上が期待できる点、
2.親会社の出資比率が約60%あり、安定株主を確保している点、
3.メーカーの技術動向、出産動向を察知しやすい点
が考えられる。

b)弱み

A社の弱みは、
1.売上に占める親会社への依存度が高く、価格交渉力が弱い点、
2.親会社の動向を考慮した経営戦略の策定が求められる点、
3.親会社より低い給与水準であり、優秀な人材の確保が相対的に困難な点
が考えられる。

⇒強みや弱みの対象なんですが、今までって「競合に対しての〜」や「顧客に対しての〜」ってことなかったですか? 「子会社であることの」ってのが、ウマく消化できなかった。 困ったので、「ちょっとイイ話」と「ちょっとヤな話」を無理くりピックアップした。それでも、少しでも点になるように「根拠⇒強み」という風に、根拠とペアにする表記になるよう意識しました。

■第2問 「売上高400億、営業利益率3%」を見据えた事業展開

(設問1)海外拠点の発展的な活用法

情報収集と独自の戦略をタイムリーに策定する前線基地として活用すべきである。
具体的には、国別の事業機会やニーズを把握し、それに応じて新たな営業拠点の開発場所や、販売する商品に関する意思決定を行う。

(設問2)事業展開の可能性

取扱商品を国別に選択し、集中させる事業展開が考えられる。
具体的には、発展途上国には農薬を主力商品とする等、国別のPLC別に取扱商品を構成し、各市場の技術変化に応じて柔軟に主力商品を随時更新させる。

⇒第3問(設問2)の組織図からヒントを得て、「イケる!」という確信を持った。

残り30分弱。第1問を残して全部消しゴムで消した。

ロジックが結構おもしろいので、よかったら第3問(設問2)の注釈をご参照下さい。

■第3問 新しい事業展開の推進

(設問1)現在の組織のデメリット

新しい事業展開では、取扱商品の選択やSBUの再構築に柔軟でタイムリーな対応が求められる。
しかし現在の組織は単純なタテ型組織の為に、権限が上位に集中するので、迅速な意思決定を阻害するデメリットがある。

⇒(設問2)を先にやってから、(設問1)をやりました。組織の「あるべき姿」が整理できると、現在のデメリットはその反対の話なのでサクサク書けました。
組織の問題点って、「戦略に組織のカタチがマッチしてないこと」に尽きますね。マッチしないと何が具合悪いの?」に対する答えが、(設問1)の答え、即ち「デメリット」だと思いました。


(設問2)どのような組織が望ましいの? -「あるべき姿」

販売エリア別、取扱商品別にSBUを構成したマトリクス組織を構築することが望ましい。
理由は、販売エリアの技術変化に対して、取扱商品をフレキシブルに変更する事で、タイムリーな商品供給が可能となる為である。

⇒私の中では、ここに示された組織図がすべてのスタートとなった。組織図にメモを入れてるとき、「ハッ」と気づいた。ここから第2問までをすべて消しゴムで消して書き直した。

■第4問 高年齢者を活用するデメリット

A社にとって再雇用制度は、新しい事業展開の推進のボトルネックとなるデメリットが考えられる。
一般に高年齢者は、変革への対応力に劣り、迅速な変化が求められるA社にとって、その速度を鈍化させるリスクがある。

⇒国が再雇用制度を推進してるのに、それを否定する解答を書かせる???
なんか今までの「国が言うこと=全肯定で無批判」な出題傾向とは大きく違和感を感じた。もちろん「A社にとってのメリットを挙げよ」よりは、ずっとカンタンだけど・・・。

・・・

えっと、この事例1については、生意気いいますが自信作です。それは「高得点だろう」という自信でなく、「スゴいこと思いついた」なんです。今後のグローバルマクロを視野に入れた総合商社の事業展開について、学術的には(モデルケースとしては)面白い提案ができたと思いました。

■[診断士・2次試験]

 ▽古臭いオジさん世代が、輝き続けながら働く方法
    ⇒人事組織の事例を、違う角度から考えてみた