ショーマストゴーオン・幕を降ろすな
学生時代、私は演劇にハマってました。当時の私のカリスマ、三谷幸喜さんの作品です。
「ショーマストゴーオン・幕を降ろすな」
演劇の本番中に起きるさまざまなアクシデントを、その舞台裏から(!)映すという画期的な作品でした。 (原作は、西洋演劇の古典だそうです)
度重なるアクシデントに、「もう無理だ!」とサジを投げる裏方スタッフに対して、舞台裏の監督である舞台監督が、こんなセリフで立て直したシーンがありました。
「いいか、幕はもう開いてるんだ!
だからオレたちは、どんなに理想と違ったって、やり続けなくちゃいけねぇ。
一回幕が開いたら、エンドロールまで降ろすわけにはいかねぇんだ!」
(※オレ記憶w)
不満足なできばえに失望して、手を離してしまうのがアマチュア。
満足しなくても、最後までぶらさがり続けるのがプロ。
そんなメッセージが伝わった、名シーンでしたです。
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遅ればせながら本日、実務補習の1日目を終えたミッチェルです (。・_・。)ノ
えっと、我々のクライアントは某所の商店街さま。
なもんで本日は、通行量の調査だとか消費者へのインタビューなんかを中心に行ってまいりましたです。どうしても人手が必要な作業が多いので、2班合同の計12名でのプロジェクトですよ。
で、今日感じたのは、こんなことです。
■超えるべきハードルは4つある
ボクらに課されたハードルは、その品質で4つのレベルに分けて認識すべきだと感じました。
具体的には、
- 診断士協会が求める品質
- ボクらがMAXで出せる品質
- クライアントが満足する品質
- 3を満たし、かつ成果につながる品質
1→4の順に、ハードルが上がるイメージです。
1.最低限のハードルは、実務補習をパスすること。
合格要件は、その品質が「納期内に、報告書の体をなしていること」。
2.2番目のハードルが、
「自分たちの最大限の努力をもってして成しえる最高の品質の報告書を作成すること」。
これが3や4と順番が逆転できるかどうかは「ボクら」の実力次第。
3.次に高いハードルが、
「クライアントに満足してもらえる品質」。
これは、クライアント側の意思決定者の目論見を正しく把握することで、達成する可能性が高まる。
意思決定者のハードルの高さ次第の部分があるので、「相対的に良い提案」という言い方もできる。
4.そしてベストなのが、
「クライアントが満足し、かつ実行して成果が出る」品質。
これが究極の品質と思う。クライアントが抱える経営資源(制約条件)を正確に把握し、かつ同じ条件で誰が実行しても成功する提案。いわば、「絶対的に良い提案」といえる。
■確実に最低限を超えるのがプロ
当初の私自身の目論見は、「初回なんで2回目以降のためにペース配分の把握する」。ズルいですが、こんな感じでした。
私、今回が初回じゃないですか。
合同された班の方々は既に2社の診断を終えられた皆様なので、段取りとかペースを把握してない私はでしゃばらず、イケてる手となり足となることを行動目標として、ペース配分の把握を目指してました。だから当初は、「1.診断士協会が求める品質」を超える品質を目指しました。
凝りに凝った仕事をムラのあるペースで進めるのはアマチュア。最低でも超えなきゃいけないハードルを安定して超えるのがプロ。最低限をサッサと超えて、その後、余裕があれば品質を高めるべき。
そんな価値観からの選択でした。
・・・でもね。でもね。
今回は、できれば「3.クライアントが満足する品質」を超えたいと思ったですよ。
理由は・・・。
長くなっちゃったんで、また改めて☆