評判という資本


こんなエントリを読みました。

ブログでとんでもない価値を生み出せるのは、分裂勘違い君だけじゃない

http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50180780.html

一月ほど前に、分裂勘違い君劇場でとても興味深い試みが行われました。
それは、匿名のブログを通じてリアルな採用活動を行うという試みです。

このエントリで言いたいことは一つです。
ブログには信頼醸成機能がある、ということです。

「ブログには信頼醸成機能がある」って読んで、「そんなの分かってるよ」と思ってはもったいない。
たぶんあなたが想像してるよりもエキサイティングで、かつ一歩か二歩上のレイヤーで整理させてるかと思いますよ。
ブログ2.0?でベンチャー起業につき創業メンバー募集」を含めて、ぜひ一読をオススメしますよ。

オデが特に興味深かったのが注釈部。

1 分裂勘違い君劇場では、240万円 + αの価値を生み出したことが述べられていますが、優秀で若く、チャレンジングな職場があればぜひ働いて見たいという40人近いエンジニアと接点がつくれれば、このコネクションをベースにエッジなエンジニアに特化した人材紹介会社を立ち上げることも可能でしょうし、そのネットワークを評価して資本参加やM&Aのオファーも来るでしょう。その時の価値は240万円どころではありません。どんなに少なく見積もっても、一ケタ違う金額になるはずです。


2 IBMGlobal Innovation Outlook 2.0(サイズが大きいため、ブラウザで直接開くとブラウザが不安定になることがあります。ダウンロードして開くことをお勧めします) で述べられている「Reputation Capital (評判という資本)」は、このような傾向についての一つのヒントになる考え方です。ネットオークションでの評価の蓄積のようなものから、ブログにおける意見の表明や技術解説など、組織をまったく経由しない形での個人の信頼醸成を私たちは日々目にしています。

自分も「スモールマーケティングきてるね」って風に理解、整理できたんですが、それをもっと具体的なカタチまで落とし込んでるという点で、このエントリには参ったしました(良い意味で)。

ちなみに分裂勘違い君劇場、fromdusktildawnさん本人のコメント

http://b.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/

具体的メリットを重視する経営者の視点とトフラー的な社会的ビジョナリー視点の両方を兼ね備えている点がこの人の良さ。
前者が欠ければ机上の空論。後者が欠ければただの世渡り術。

・・・オレはつくづく机上の空論な件 orz