3C分析はもう済んでますと言いたくて言ってみた
「3C分析」を何か目新しい分析手法と誤解してるケースが多々見受けられる。今日は、ちょっと怖いですが「それもう済んでるんですけど…」と言いたくて言ってみた。
まいど!ミッチェルです(´∀`)ノ
「SWOT分析は終わったか。じゃ3C分析に取りかかろうか」とか言われると、おや?と違和感を感じます。まだ、戦略策定に慣れてない方だとあれなんですが、同じ診断士の方に言われるとつい目を見つめてしまいます。「それ本気で言ってます?」。
今日は、「3C分析って別に特別なことじゃないのに」ということを考えてみます。
■そもそも「3C分析」ってなに?
「3C分析」とは、外部環境の市場と競合の分析からKSFを見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク。3Cとは、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字。(グロービス・マネージメント・スクールHPより引用)
要は、戦略立てるときに自社の都合ばっかり考えてちゃダメだよと、競合とか市場(顧客)のことも考えようねという、視点の切り口のことです。3つの切り口で見たら視野狭窄に陥らないよね、という老婆心からくるアドバイスです。でもたまに聞かれるんですよ。「3C分析って、どんなフレームに落とせばいいんだろ」って。
そこで私、ミッチェルが、そのモヤモヤを解決したいと思いますよ(´∀`)ノ
■戦略策定フローをいまいちど整理してみよう
戦略策定フローについて、階層と使用フレームとそのフレームを用いる目的の3つに分けて整理してみました。向かって左から「階層」、「何がしたい?」、「使用フレーム」という分類です。
個々のフレームや、使用目的については、診断士を学習されてる皆さんには当たり前のことかと。
じゃ、これを前提に「3C分析」を整理してみますよ。
■「自社の視点」って、全社戦略のことかと
自社の視点って、全社戦略のことじゃない?
この絵をよく見て欲しいんですが、「経営理念」やら「アイデンティティー」やら「効率的な資源配分」って、自社の話しかしてないじゃないですか。
ま、強いていえば、SWOTの外部環境については、自社以外のことも検討してますけど、メインは自社の状況を整理する話。だからこれが「自社の視点」。
■「競合の視点」って、競争戦略のことかと
次に、競合の視点。これはまさに事業戦略かと。
この階層では、M.ポーターの競争戦略論を中心に、競合の中でいかに優位な地位を築くかを検討しますよね。それも、まだ現れてない潜在的な競合まで視野に入れて検討するわけですから、もう「競合の視点」というには十分かと。