これ1本!BSCのすべてが分かるっ

まいど!ミッチェルです(´∀`)ノ

今、本社と子会社の中期3ヵ年の戦略策定に入らせてもらってます。環境分析やSWOT、および「今後の事業の方向性」あたりはガッツリ組み立てますが、機能戦略の末端部分って、ぶっちゃけ複雑すぎて大変。そこでマネージャー・レベルの方々を中心にプロジェクトを立ち上げて、参画型の戦略策定をお願いするシナリオですすめてます(オレん中で)。

ただし、なんらかの一律のフレームを提供しないとゴチャゴチャになっちゃうんで、BSC(バランススコアカード)のフレームで、すすめて行こうと思ってますです。

■BSC(バランススコアカード)をすすめる理由

BSC(バランススコアカード)のフレームを選んだ理由は、3点あります。

  1. MBO(目標管理制度)との相性が抜群!
  2. 現場が参画できるから、単に上から落とされたのとは納得感が違う!
  3. 単純なフレームなので、理解が早い!

ウチは「成果主義+MBO(目標管理制度)」の人事ポリシーをとってるんですが、デメリットは「短期的な視点に陥りがち」な点。しかし、中期3ヵ年のスパンで機能戦略まで落とし込んでおけば、「去年と今年の整合性、ぜんぜんとれてないじゃ〜ん!」な不満も最小限化するかと思われ。

また、やっぱ「現場知らんオッサンから言われた」戦略と、「オレが汗水たらして作った戦略」って、実行段階での気迫が違うと思うですよ。現場のことは、やっぱ現場のプロたちこそがご存知なワケで、試行錯誤の時間こそが、「全社戦略の本質を理解する」につながると思います。*1

ま、なによりの利点は、「大きく4つに分類する」っていう単純明快さ。それでいて、「財務の視点」「内部プロセスの視点」「顧客の視点」「成長と教育の視点」ってばっちしMECEができていて、オレ思うに鉄板フレームと思うですよ。

■BSCを手軽に理解する!おすすめサイト

しかし、いくら単純なフレームだといえ、中間管理職層もレベルがマチマチ。理論派もいれば、営業叩き上げな方もいるワケで、メンバーの方全員に理解・納得してもらうのが至難の業なワケなんですよ。「理解度のバラツキ」が、プロジェクト進行の最大のリスク要因と思われたワケなんですよ。そこで手軽にBSCをご理解いただけるもんを探してたんですが、めちゃめちゃスゴいBSC紹介サイトを発見しました!!!

具体的な事例も豊富なので、中小企業診断士を勉強中の方も、ぜひ「自分がプロジェクト・リーダーだったら、こう説明するぜ!」って視点で読んで頂けると、参考になるかと思いましたですよ\(^O^)/

バランススコアカードNavi
http://www.itl-net.com/bsc/index.html

■サイトガイド

豊富なコンテンツの数々・・・。

バランススコアカードの概要
http://www.itl-net.com/bsc/bsc2.html
 バランススコアカードとは、バランススコアカード導入の流れについて。


・戦略目標
http://www.itl-net.com/bsc/bsc12.html

 ビジョンの設定から戦略目標設定までの流れについて。


・BSCとSWOT分析(1) 〜事業環境分析

http://www.itl-net.com/bsc/swot.html
 バランススコアカードSWOT分析 4つの視点と事業環境分析について。


・BSCとSWOT分析(2) 〜SWOT分析
http://www.itl-net.com/bsc/swot3.html
 4つの視点を考慮したSWOT分析について。


・BSCとSWOT分析(3) 〜戦略目標・重要成功要因〜
http://www.itl-net.com/bsc/swot4.html
 SWOT分析による戦略目標の設定と重要成功要因の抽出ついて。


・戦略マップ
http://www.itl-net.com/bsc/bsc4.html
 バランススコアカードにおける戦略マップの役割について。


・重要成功要因
http://www.itl-net.com/bsc/bsc7.html
 重要成功要因について。


・4つの視点
http://www.itl-net.com/bsc/bsc3.html
 バランススコアカードの基本となる4つの視点について。


・4つの視点とバランス
http://www.itl-net.com/bsc/bsc3-1.html
 4つの視点とその「バランス」について。


・財務の視点とKPI
http://www.itl-net.com/bsc/bsc4-1.html
 財務の視点について具体的なKPI(業績評価指標)と合わせて説明しています。


・顧客の視点とKPI
http://www.itl-net.com/bsc/bsc4-2.html
 顧客の視点について具体的なKPI(業績評価指標)と合わせて説明しています。


・業務プロセスの視点とKPI
http://www.itl-net.com/bsc/bsc4-3.html
 業務プロセスの視点について具体的なKPI(業績評価指標)と合わせて説明しています。


・学習と成長の視点とKPI
http://www.itl-net.com/bsc/bsc4-4.html
 学習と成長の視点について具体的なKPI(業績評価指標)と合わせて説明しています。


・業績評価指標(KPI)
http://www.itl-net.com/bsc/bsc6.html
 バランススコアカードにおける業績評価指標(KPI)の設定と役割について。


・ターゲット設定(数値設定)
http://www.itl-net.com/bsc/bsc10.html
 ターゲット設定についてサウスウエスト航空社の事例と合わせて紹介しています。


・アクションプラン
http://www.itl-net.com/bsc/bsc11.html
 バランススコアカードにおけるアクションプランの設定について。


・導入事例(1)
http://www.itl-net.com/bsc/bsc5.html
 モービルのバランススコアカード導入事例を紹介しています。


・導入事例(2)
http://www.itl-net.com/bsc/bsc13.html
 関西電力バランススコアカード導入事例を紹介しています。


・病院経営(医療・医業)向けバランススコアカード
http://www.itl-net.com/bsc/health.html
 病院経営、医療機関、医業種におけるバランススコアカードの利用と導入効果について。


・歴史
http://www.itl-net.com/bsc/bsc9.html
 歴史について。

ちょwwwwww
このボリュームとこのクオリティw

■これがスゴい!バランススコアカードNavi

  1. 出し惜しみナッシング!
  2. 広い、なのに深い!
  3. ポイントも明確!

ま、説明の余地はありませんな。この圧倒的なボリューム。他のサイトは「さわり」だけの紹介で、「詳しくは営業の方から」みたいな感じが一般的。しかし、この出し惜しみナッシングな感じこそが、「ここなら詳しそう。ここなら頼れそう」感につながってると思う。戦略のオープンポリシーかっ!

また、ひとつひとつの深さがハンパない!業績評価指標(KPI)なんて、「どんな指標が妥当なんだろう?」って結構悩むワケなんですよ。だから「他はどんな指標をマイルストーンにしてんのかな?」なんて選択肢を多く持ちたいワケです。それがすべて一覧表になってるし!うれし杉だしw

さらにポイントが明確なのもうれしい☆

・戦略目標
戦略目標は比較的抽象的な言葉で表されるビジョンや戦略を業績評価指標に置き換えやすいように設定した目標です。あらかじめ設定したビジョンと戦略を具体的な言葉へ置き換えます。

これなんて、プレゼンでまんま使えるセリフですよwww

■さらに詳細を知りたい方に

「BSCとかカタカナ経営用語が出てくると、親のカタキみたいに質問してくる取締役がいるんだよね〜」という方には、こんな資料がおすすめです。

[PDF]バランス・スコアカードによる 業績評価制度の改革
http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2001/pdf/cs20011206.pdf
※PDF注意

特に、(当時)20社を超える日本企業へのBSC導入実績のある、NRI野村総合研究所の解説は圧巻です。

BSC(バランス・スコアカード)を見据えた改革の成功要件とは、

  1. ツールありきでない課題解決型のアプローチ
  2. 経営陣のコミットメント
  3. 企画と人事のクロスファンクション・チーム

の3点に集約されるそうです。また、

BSC(バランス・スコアカード)の本質とは、

  1. 多面的な業績評価による短期・中期・長期の経営目標のバランスの実現
  2. 税務指標以外の非財務定量指標(プロセス指標)を設けることによる納得感の醸成
  3. 定量指標だけに絞り込むことによる曖昧さの排除
  4. 「機首仮説の期中検証、期末修正、次期計画へのフィードバック」というサイクルによる組織学習の促進
  5. 組織長と組織構成員とに共通な戦略コミュニケーションプラットフォームの提供

だそうです。

この5つって、どこの会社でも問題になってるんじゃないでしょうか?例えば「成果主義に偏りすぎて、周囲のために働くボランティア精神だと損をする」なんて問題があったら、「2.非財務定量指標(プロセス指標)」の部分を増やして、準「実力・成果主義」的な運用をしてみるとか、バッファーがあるのがありがたいですよね。

ね、ここまでガチで理論武装できたら、もうアノ取締役だって怖くないでしょ?
というワケで、中小企業診断士の勉強から、プロジェクト・マネジメントにまで幅広くご利用いただけるサイトのご紹介でした。

他にも良い情報ありましたら、ぜひ教えて下さい。
土日はパワポと友達です。ミッチェルでした(´∀`)ノ

*1:ブルーオーシャン戦略」の「公正なプロセスの要件『3つのE』あたりが参考になるかと。